genomoncology/biomcp
BioMCP: Biomedical Model Context Protocol
BioMCP – 生物医学的エビデンスのための統合コマンドラインインターフェース
概要 – BioMCPは、単一バイナリのCLI(およびMCP Model-Context-Protocolサーバー)であり、PubMed、ClinVar、ClinicalTrials.gov、OncoKB、Reactomeなど、約30の信頼できる生物医学データソースを、簡潔で一貫したコマンド文法を通じてクエリできます。同じバイナリをローカルで実行したり、Dockerコンテナ内で動かしたり、Claude Code、Codex、Claude DesktopなどのAIアシスタントツール向けのHTTP/MCPサーバーとして公開したりすることが可能です。
重要性 – 研究者や臨床医は通常、それぞれ独自の識別子やクエリ構文を持つ数十のAPIを組み合わせて作業する必要があります。BioMCPはその複雑さを解消します。search、get、または pivot コマンド一つで適切な上流サービスにアクセスし、結果を重複排除し、コンパクトで信頼性の高いJSONや人間が読みやすいテーブルを返します。また、このツールにはAIエージェントが自動的に呼び出せる skills(すぐに使えるステップバイステップのワークフロー)も搭載されています。
主要機能
| 機能 | 使用方法 | 例 |
|---|---|---|
| 統合文献検索 | search article (または search all) はPubTator3、Europe PMC、PubMed、およびオプションでSemantic Scholarにリクエストを分散し、PMID/DOIを重複排除します。 |
biomcp search article -g BRAF --limit 5 |
| クロスエンティティ・ピボット | フィルターを書き直すことなく、遺伝子 → 変異 → 薬剤 → 治験へとジャンプできます。 | biomcp gene drugs BRAF |
| ガイド付き「スキル」 | 事前に作成された調査パイプラインのカタログ(例:「variant-oncokb」、「disease-trials」)。 | biomcp skill list → biomcp skill variant-oncokb |
| ローカル研究分析 | cBioPortalスタイルのデータセットをダウンロードし、コホート、生存率、共起解析を実行し、ターミナル内でSVG/PNGチャートを生成します。 | biomcp study download msk_impact_2017 |
| 遺伝子セット濃縮解析 | g:Profiler(またはセクションレベルの濃縮にはEnrichr)のワンライナーラッパー。 | biomcp enrich BRAF,KRAS,NRAS --limit 10 |
| バッチ&ストリーミング | 単一コマンドで最大10個の get 呼び出しが可能。多数の同時ワーカー向けのHTTPストリーミングサーバー。 |
biomcp batch gene BRAF,KRAS,NRAS --json |
| AIエージェント統合 | Claude Code、Codex、Claude Desktopがツールとして呼び出せるMCPサーバー (biomcp serve または serve-http) を公開します。 |
codex mcp add biomcp -- biomcp serve |
インストール方法(いずれかを選択)
- バイナリスクリプト –
curl -fsSL https://biomcp.org/install.sh | bash - Pythonツール (uv/pip経由) –
uv tool install biomcp-cli(biomcpバイナリを~/.local/binにインストール) - Homebrew –
brew tap genomoncology/biomcp && brew install biomcp - Docker –
docker run --rm ghcr.io/genomoncology/biomcp <command> - ソースから –
make install(RustnextestテストとPythonドキュメントの契約チェックを実行)
一般的なワークフロー (CLI)
# クイックヘルスチェック
biomcp health --apis-only
# 黒色腫におけるBRAFに関するすべての情報を探索
biomcp search all --gene BRAF --disease melanoma --counts-only
# パスウェイとタンパク質発現を深掘り
biomcp get gene BRAF pathways hpa
# ClinVarとgnomADから変異エビデンスを取得
biomcp get variant "BRAF V600E" clinvar population
# 遺伝子セットを濃縮
biomcp enrich BRAF,KRAS,NRAS
同じシーケンスをLLM搭載アシスタントからのMCP呼び出しとして表現でき、モデルは推論に集中し、BioMCPが事実に基づいたエビデンスを提供します。
対象ユーザー
- 生物医学研究者:多くのデータベースにわたる迅速で再現可能なエビデンス表を必要とする方。
- 臨床医:個別のウェブポータルを使い分けることなく、変異、薬剤、治験情報を取得したい方。
- AIアシスタント開発者:Claude、Codex、その他のLLMエージェントから呼び出せる、決定論的で信頼性の高いツールを探している方。
- データアナリスト:公開研究データセット(cBioPortalスタイル)をダウンロードし、ターミナルから迅速なコホート可視化を行いたい方。
制限事項と注意点
- ほとんどのコマンドはAPIキーなしで動作しますが、高いレート制限や特定のデータ(Semantic Scholar TL-DR、OpenFDA、OncoKBなど)には適切な環境変数の設定が必要です。
- 上流ソースのライセンスは尊重されます。BioMCPはデータを再配布せず、一部のプロバイダー(KEGG、COSMIC)は読み取り専用の間接的な方法でのみ利用可能です。
- HTTP MCPサーバーはプロセスローカルのレート制限を共有します。高負荷な並列ワークロードの場合は、TLS終端プロキシの背後で共有の
serve-httpエンドポイントを実行してください。 biomcpPyPIパッケージは公式CLIではありません。代わりにbiomcp-cliをインストールしてください。
コミュニティとサポート
- 問題と機能リクエスト – https://github.com/genomoncology/biomcp/issues
- 完全なドキュメント – https://biomcp.org/
- デモ動画 – St. Jude’s 2025 BioHackathonの講演 (README内のYouTubeリンク)。
- 引用 – 出版物でこのツールを使用する場合は、提供されている
CITATION.cffを使用してください。
まとめ
BioMCPは、簡潔で一貫したCLI文法とMCPサーバーインターフェースを備えた、単一バイナリのクロスソース生物医学クエリエンジンです。人間やLLMエージェントが数十の信頼できるデータベースから文献、変異、薬剤、治験、パスウェイなどを取得し、クエリを書き直すことなくエンティティ間をピボットし、ローカルでの研究分析さえも実行できるようにします。これらすべてを、各上流APIを学習することなく実現します。
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