warpfront/hipfire

RDNA-native LLM inference engine in Rust.

hipfire – AMD GPU での LLM 推論

概要 – hipfire は、AMD GPU 上で直接大規模言語モデル(LLM)を実行するネイティブ推論エンジンです。Rust で書かれており、HIP API と Redline と呼ばれるカスタムディスパッチレイヤーを使用します。ホットパスには Python、PyTorch、CUDA 変換レイヤーが含まれないため、スタック全体がネイティブ AMD コードのままです。

重要性 – AMD GPU は、ほとんどのオープンソースランタイムが CUDA をターゲットにしているため、LLM 作業では歴史的に NVIDIA に遅れを取ってきました。hipfire は、RDNA および CDNA ハードウェア上で量子化モデルを提供できる本番環境対応の OpenAI 互換サーバーを提供し、マルチ GPU エキスパート並列、投機的デコード、さらには新しい「Strix Halo」GPU の XDNA2 NPU もサポートすることで、このギャップを埋めます。


主な機能

機能 詳細
Rust のみのランタイム 推論ループ、モデルローダー、CLI はすべて Rust で、実行時の唯一の外部依存は動的にロードされる ROCm です。
量子化形式 サイズと速度をトレードオフする複数のカスタム形式(MQ3-MQ6、MQ4R、MFP4)をサポート。
モデルレジストリ 90 の厳選モデルエントリ(Qwen、DeepSeek、Flux など)と 82 のエイリアスを含む JSON レジストリをバンドル。
CLI とサーバー hipfire pull、run、chat、serve、bench、quantize に加え、OpenAI 互換の HTTP デーモン(デフォルトポート 11435)。
投機的デコード DFlash ドラフトモデルとネイティブ MTP ヘッドによる高速トークン生成。
マルチ GPU エキスパート並列 MoE モデル向けの EP2(2 GPU)および EP4 ルート。自動オーナールーティングによるプリフィル。
NPU サポート gfx1151(Strix Halo)では、トランク投影を XDNA2 NPU にオフロード可能。
PeaceMaker ツールチェーン hipcc を呼び出さずに AMD GPU および NPU マシンコードを生成・認証するツリー内カーネルビルダー。
Redline リプレイレイヤー カーネルグラフを記録し、検証し、決定的なパフォーマンスのためにリプレイします。検証に失敗した場合は通常の HIP ディスパッチにフォールバックします。
OpenAI 互換 API /v1/chat/completions などを提供し、enable_thinking などのオプションフラグをサポート。
豊富なドキュメント インストール、モデル選択、量子化、設定、ベンチマーク、GPU マトリックスなどをカバーする 20 以上の Markdown ページ。

クイックスタート(簡単な例)

# 270 億パラメータの Qwen モデルを取得(MQ4-XTS 量子化)
hipfire pull qwen3.8:27b-mq4-xts

# ローカルサーバーを起動(127.0.0.1:11435 で待ち受け)
hipfire serve qwen3.8:27b-mq4-xts -d

# CLI からチャット
hipfire chat qwen3.8:27b-mq4-xts

単発リクエストの場合は、次のように実行することもできます:

hipfire run qwen3.8:27b-mq4-xts "What is the capital of France?"

同じモデルは、OpenAI 互換エンドポイントを使用して curl でアクセスできます。


モデルサポート

組み込みレジストリには多くのファミリーが含まれています:

  • Qwen 3.8 / 3.6 / 3.5(dense、MoE、Flash ドラフト)– サイズは 0.8B から 35B。
  • Ornith 1.5、Muse Glimmer、DeepSeek V4 Flash、MiniMax-M2.7、North-Mini-Code、Carnice、Qwopus、LFM2.5、VibeThinker など。
  • Flux 画像生成モデル(flux.schnell:1)。 すべての重みは hipfire-models HuggingFace 組織でホストされています。ユーザーは hipfire quantize を使用して独自のモデルをインポートすることもできます。

GPU カバレッジ

アーキテクチャファミリー GPU(例) ハイライト
Vega / CDNA gfx906、gfx908、gfx940-942 Wave64 HIP カーネル、古いカード向けの DP4A アクセラレーテッドプリフィル。
RDNA1 gfx1010-1013 ポータブル HIP + Redline ディスパッチ。
RDNA2 gfx1030-1032 RDNA1 と同じで、ISA が新しい。
RDNA3 gfx1100-1103 WMMA カーネル、MQ4R ルート。
RDNA3.5 gfx1150-1152 WMMA + オプションの XDNA2 NPU プリフィル(Strix Halo)。
RDNA4 gfx1200、gfx1201 WMMA、保持 PM4 Redline、EP2 マルチ GPU 並列。

エンジンはアーキテクチャごとに最適なカーネルを選択します。専用パスがない場合は、ポータブル実装にフォールバックします。


インストール

  • Linux(ROCm 6+)。ワンラインインストーラーがプリビルドカーネルパックを取得するか、hipcc でローカルビルドします:
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/warpfront/hipfire/v0.4.2/scripts/install.sh | bash
  • Windows – ソースビルド手順は GETTING_STARTED.md にあります。
  • NixOS – 宣言的インストール用の flake とモジュールを提供。
  • コンテナ – Containerfile がランタイムイメージをビルドします。/dev/kfd と /dev/dri デバイスを公開して実行します。

対応するスクリプトでアンインストールします。--purge は ~/.hipfire も削除します。


ドキュメントとコミュニティ

  • ドキュメント – README に完全な目次があります。トピックには、モデル選択、量子化、設定、サービング、マルチ GPU 並列、画像生成、アーキテクチャの詳細、ベンチマーク方法論、検証ルールが含まれます。
  • Discord – アクティブなチャット:https://discord.gg/F3BaywB8Rs。
  • PeaceMaker – カーネルツールチェーンは別のリポジトリ(warpfront/peacemaker)としてもリリースされています。

ライセンス

hipfire は Apache-2.0(v0.3.0 以降)です。以前のリリースは MIT/Apache-2.0 のデュアルライセンスでした。一部のソースファイルは LLVM 例外付きの MIT を保持しています。


要約

hipfire は、Python や CUDA レイヤーを一切使用せずに AMD GPU(RDNA 1-4、CDNA)上で直接実行される、本番グレードの Rust ベースの LLM 推論エンジンです。厳選されたモデルレジストリ、機能豊富な CLI、OpenAI 互換サーバー、カスタムカーネルツールチェーン(PeaceMaker)、リプレイ最適化ディスパッチャー(Redline)を備えています。AMD GPU をお持ちで、ローカルで大規模言語モデルを実行したい場合、hipfire は現在利用可能な最も完全なオープンソースソリューションです。

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