claude-account: Linuxで複数のClaude Codeプロファイルを管理

概要

claude-accountは、Linux上のClaude Code向けにコミュニティが開発したプロファイルスイッチャーです。各アカウントに固有のCLAUDE_CONFIG_DIRを割り当てることで、複数の分離されたアカウント(例:仕事用と個人用)を維持でき、ログインプロセスを繰り返すことなくアイデンティティ間を切り替えることができます。

コア機能

claude-accountは、異なるプロファイル用の環境を管理しながら、公式のClaude実行ファイルへコマンドを透過的に転送するシムとして機能します。

アカウント管理コマンド

  • アカウントの追加: claude account add <name> は公式のClaude Codeログインフローを起動します。最初に追加されたプロファイルがアクティブになります。ユーザーはメールアドレスを指定したり、--sso--console といったフラグを使用して特定のログインタイプを選択できます。
  • アカウントの切り替え: claude account use <name> は新しく起動されたClaudeプロセスのアクティブプロファイルを変更します。既存のセッションは開始時のアカウントに結び付いたままです。
  • 確認: claude account list は設定されたすべてのプロファイルを表示し、claude account current はアクティブなプロファイル名を返します(スクリプト向け)。
  • 削除: claude account remove <name> はそのプロファイル内で公式の auth logout を実行します。--purge フラグを使用すると、そのプロファイルに関連するすべての設定、セッション、プラグイン、履歴が完全に削除されます。

セキュリティと分離

選択されたプロファイルが使用されるように、ラッパーは子Claudeプロセスから以下の環境変数を削除します:

  • ANTHROPIC_API_KEY
  • ANTHROPIC_AUTH_TOKEN
  • CLAUDE_CODE_OAUTH_TOKEN

ユーザーは CLAUDE_ACCOUNT_PRESERVE_AUTH_ENV=1 を設定することでこの動作を上書きできます。

インストールと要件

システム要件

  • オペレーティングシステム: Linux
  • 前提条件: 動作するClaude Codeのインストール
  • ビルド要件: Rust 1.85以降(ソースからビルドする場合)

インストール手順

  1. リリースインストール: 最新リリース(例: claude-account-v0.1.1-x86_64-unknown-linux-gnu.tar.gz)とSHA256チェックサムをダウンロードします。チェックサムを検証した後、アーカイブを展開し ./claude-account install を実行します。
  2. PATH設定: インストーラは export PATH=... 行を提供します。これをユーザーの ~/.bashrc に追加し、シムが公式のClaude実行ファイルより優先されるようにします。
  3. ソースビルド: リポジトリをクローンし、cargo build --locked --release を実行し、./target/release/claude-account install を実行します。

ストレージ構成

claude-accountXDG_CONFIG_HOMEXDG_DATA_HOME を尊重します。デフォルトでは以下のパスを使用します:

  • 状態ファイル: ~/.config/claude-account/state.json(プロファイル名とパスを保存します;トークンは保存しません)。
  • プロファイルデータ: ~/.local/share/claude-account/profiles/<name>/
  • バイナリ: ~/.local/share/claude-account/bin/claude~/.local/share/claude-account/libexec/claude-account

ユーザーは CLAUDE_ACCOUNT_HOME 環境変数を設定することで、すべてのデータを単一ディレクトリに統合できます。

コミュニティの視点と代替案

claude-accountが構造化された管理システムを提供する一方で、Hacker Newsコミュニティはアカウント分離を実現するいくつかの代替手段を指摘しています:

  • 環境変数エイリアス: 一部のユーザーはシンプルなシェルエイリアスやスクリプトを使用して、アカウントごとに CLAUDE_CONFIG_DIR を設定しています。
  • ディレクトリベースの切り替え: mise ツールのユーザーは、特定のプロジェクトディレクトリ内の mise.toml ファイルで CLAUDE_CONFIG_DIR を定義することで、アカウント切り替えを自動化できます。
  • 使用量ベースのローテーション: omp.sh のようなツールを使用して、使用制限に達した際に自動的にアカウントをローテーションするユーザーもいます。
  • ハイブリッド利用: 一部のユーザーは、あるアカウントにはClaude Codeデスクトップアプリを、別のアカウントにはCLIを使用することで、スイッチャーの必要性を回避しています。

リスクに関する議論

コミュニティメンバーは、頻繁なアカウント切り替えの安全性やアカウント停止の可能性について懸念を示しました。しかし、プロジェクトのドキュメントは、claude-account が認証情報の内容を読み取ったりコピーしたりしないことを強調しています。認証、トークンの更新、保存はすべてClaude Code自身が処理します。

Sources