DeepSeek-V4 プレビュー版リリース
DeepSeekは、標準的な100万トークンのコンテキスト長と高効率アーキテクチャを特徴とするオープンソースモデルシリーズ「DeepSeek-V4 Preview」をリリースしました。このリリースでは、ハイエンドの推論性能とコスト効率のバランスを考慮した2つの異なるモデルバリアント、DeepSeek-V4-Pro と DeepSeek-V4-Flash を導入しています。
モデルバリアントと仕様
DeepSeek-V4は、異なるパフォーマンスと効率のニーズに応じて最適化された2つのモデルを提供します。
- DeepSeek-V4-Pro: トータルパラメータ数1.6兆、アクティブパラメータ数490億の高容量モデル。トップクラスの閉鎖型モデルと同等のパフォーマンスを実現することを目的としています。
- DeepSeek-V4-Flash: トータルパラメータ数2840億、アクティブパラメータ数130億の小型で効率的なモデル。速度とコスト効率を最適化しています。
技術的機能とベンチマーク
DeepSeek-V4-Proは、いくつかの主要分野において最先端のオープンソースモデルとして位置づけられています。
- エージェント型コーディング: エージェント型コーディングベンチマークで最先端(SOTA)のパフォーマンスを達成しています。
- 世界知識: DeepSeek-V4-Proは、現在のすべてのオープンモデルの中で世界知識の分野でリードしており、Gemini-3.1-Proに次ぐ成績です。
- 推論能力: 数学、STEM、コーディングの分野で、現在のすべてのオープンモデルを上回り、トップクラスの閉鎖型モデルと同等の性能を発揮しています。
DeepSeek-V4-Flashは、Proバージョンに近い推論能力を提供し、単純なエージェントタスクではV4-Proと同等のパフォーマンスを発揮しながら、より高速な応答時間と低コストのAPI料金を実現しています。
構造的革新とコンテキスト効率
DeepSeek-V4は、すべての公式サービスでデフォルトで100万トークンのコンテキストウィンドウを実現するための革新的なアテンション機構を採用しています。この効率性は以下の技術によって達成されています。
- トークン単位の圧縮
- DSA(DeepSeek Sparse Attention)
これらの革新により、長文コンテキスト処理に伴う計算コストとメモリコストが削減され、シリーズ全体で100万トークンのコンテキストを標準とする基準が確立されました。
エージェント統合と最適化
DeepSeek-V4はエージェントワークフローに最適化されており、Claude Code、OpenClaw、OpenCodeといった主要なAIエージェントと既に統合されています。また、DeepSeek社内でもエージェント型コーディングタスクに使用されています。
APIの利用と移行
DeepSeek-V4モデルは現在、API経由で利用可能です。OpenAI ChatCompletionsおよびAnthropic APIをサポートしています。ユーザーはbase_urlを変更せずに、モデル名をdeepseek-v4-proまたはdeepseek-v4-flashに更新することで移行できます。
両モデルは、思考モードと非思考モードの2つのモードをサポートしています。
重要な移行に関する注意点: deepseek-chatおよびdeepseek-reasonerモデルは、2026年7月24日15:59 UTC以降、完全に廃止され、利用できなくなります。現在、これらのレガシーモデルは、非思考モードではdeepseek-v4-flashにルーティングされており、思考モードでは同様にdeepseek-v4-flashにルーティングされています。
Sources
関連
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