sx 2.0 リリースノート / 新機能
sx 2.0 リリースノート / 新機能
sx 2.0 は共有フォルダーを介した AI スキル共有を実現
sx 2.0 は共有フォルダー(Dropbox、Google Drive、OneDrive、iCloud など)を「スキルサーバー」に変換し、マーケティング、法務、営業、運用などの非技術的なチームメンバーが Git やターミナルを使わずに AI スキルを配布できるようにします。このリリースでは、Mac、Windows、Linux 用のネイティブデスクトップアプリが追加され、Claude Code、Cursor、Copilot、Codex、Gemini、Cline など複数のクライアント向けに AI アセットのインストールと変換を管理します。
共有フォルダー配布モデル
sx 2.0 の中心は、コマンドラインだけの配布からの脱却です。ユーザーは sx アプリを共有フォルダーに指すだけで、Markdown ベースのスキルをドラッグ&ドロップし、チームメンバーは同じフォルダーを指すことで更新を受け取ります。ファイルの同期は既存のクラウドストレージプロバイダーが担当するため、専用サーバーやアカウントシステムは不要です。
Vault Format v2
このワークフローを支えるため、sx 2.0 は Vault Format v2 を導入しました。アセットは assets/<name>/ 配下にプレーンな Markdown ファイルとして直接保存され、バージョン履歴は .sx/versions/ に保持されます。この構造により、Vault は grep で検索したり Obsidian で開いたり、.claude/skills から直接参照したりでき、解凍プロセスは不要です。
自動クライアント変換
共有フォルダーはファイルを同期しますが、生の Markdown フォルダーだけでは実現できない重要な変換レイヤーを sx 2.0 が提供します。ユーザーが「Sync」をクリックすると、アプリはバックグラウンドで sx install を実行し、
- インストールすべき正しいアセットを解決する。
- 各アセットを対象 AI クライアントが要求する形式(例: Cursor ルール、Copilot 指示、Claude Code スキル)に変換する。
- 変換されたファイルをユーザーのローカルディレクトリの正しい場所に書き込む。
コレクションと開発者サポート
sx 2.0 は「コレクション」を導入し、関連スキルをユニットとしてまとめます。コレクションが共有フォルダー内で更新されると、手動で再インストールする必要なく自動的にチーム全体に反映されます。開発者向けには CLI は Go バイナリとして変更なく提供され、従来の Git ベースの Vault も引き続きサポートされます。
プラガブル拡張システム
コア機能の肥大化を防ぐため、sx 2.0 は拡張システムを導入しました。拡張はマニフェストを持つ ES モジュールで、ビルドステップは不要です。拡張はダッシュボードウィジェット、エディタコマンド、新しいビューなどを追加できます。
主な拡張例
- Collection Doctor: コレクションを解析し、説明が薄い、古いアセット、コンテキストを過剰に消費する大きなスキルを検出し、0〜100 の健康スコアを提供します。
- Adoption Widgets: チームメンバーがどのスキルを利用しているかを追跡し、スキル作成の ROI を測定します。
- Review Rota: 使用頻度に基づき、アセットのレビュー期限を割り当ててローテーションします。
- Collection Export: コレクションをプレーンな zip や Claude Code、Codex、Gemini 用プラグインにコンパイルし、外部共有を可能にします。
拡張のセキュリティとガバナンス
拡張は権限でゲートされており、マニフェストで明示的に宣言されない限り、ファイルシステム、Node、ネットワークへのアクセスはありません。インストールまたは更新時に、ユーザーには権限の一覧が平易な言葉で提示されます。さらに、拡張は sx アセットとして扱われ、スキルと同様にバージョン管理・公開・監査のパイプラインを通ります。組織管理者は Vault 全体でサードパーティ拡張を許可リストに入れたり無効化したりできます。
配布に関するコミュニティの視点
sx 2.0 の作者は非技術ユーザーが Git を採用しないと主張していますが、コミュニティ内では AI スキルの配布方法について様々な意見が出ています。
"Dropbox でスキルを共有するより悪いものは考えられません。バージョン管理や AIBoM の問題が非常に痛いです。"
一部のユーザーは、スキルをプロジェクトリポジトリ自体に保存すれば、プロジェクトメンバー全員が利用できると提案しています。また、プライベート GitHub リポジトリで無料のバージョン管理を活用する案もあります。別のユーザーは .claude/skills へのシンボリックリンクを使った Dropbox ベースのアプローチを実装しており、これは小規模チームには有効ですが、特定フォルダーの編集権限に関する明確な社会的合意が必要だと指摘しています。