MIXI ChatGPT Enterprise デプロイメント

MIXIは、ライフスタイル、デジタルエンターテインメント、スポーツ事業における業務効率の向上とイノベーションの促進を目的として、組織全体にChatGPT Enterpriseを統合しました。この導入により、部門プロジェクトのいくつかで作業時間が90%以上削減され、従業員によって1,600以上のカスタムGPTが作成されました。

迅速なエンタープライズ導入と有効化

MIXIはChatGPT Enterpriseの全社員への展開を45日で完了しました。このプロセスは通常数四半期かかります。この迅速な導入はOpenAIのカスタマーサクセスチームによって支援され、個人データの取り扱いや運用安定性に関する懸念に対処するための緩和プレイブックが提供されました。

導入を確実にするため、MIXIは3つの旗艦イネーブルメントプログラムを実施しました:

  • ChatGPT 101 training: 実務的で日常的なプロンプトに焦点を当てたライブセッションで、作業負荷を軽減します。
  • New-hire workshop: 2025年4月卒業生向けの生成AIオンボーディングで、最初からAIリテラシーを構築します。
  • Hackathon: OpenAI Agents SDKを使用したスプリントで、プロトタイプの構築と出荷を行います。

安全で統一されたAI環境への移行

エンタープライズ展開前は、MIXIは1,000人以上の従業員に対してChatGPT Plusのサブスクリプションを補助していました。しかし、データトレーニング設定の不統一や社内データ取り扱いガイドラインの不明確さという課題に直面していました。ChatGPT Enterpriseへの移行により、従業員が安全に社内データにアクセスし、カスタムGPTを通じて専門知識を共有できる安全で統一された環境が提供されました。

FamilyAlbumでの活用

ユーザー数2500万人を超える写真・動画共有アプリのFamilyAlbumにおいて、MIXIはカスタムGPTを活用し、広告クリエイティブの企画とブランド一貫性を効率化しています。これにより、月あたり約28時間の広告業務が削減されました。

主なツールは以下です:

  • Copy Checker GPT: 「FamilyAlbumらしい」ブランドボイスに合わせて、攻撃的な表現を柔らかいフレーズに置き換える提案を行い、タグラインが一致するようにします。
  • Creative Planning GPT: 母語話者でないユーザーでも、ローカルのニュアンスとブランド価値を尊重したグローバル広告コピーを生成し、ヘッドラインからCTAまでの全セットを作成できます。

投資分析における効率向上

MIXIの投資部門は、70以上のファンドで3,000社以上のポートフォリオを管理しており、AIを活用して投資対象のモニタリングとリスク評価を行っています。

同部門は『VC Fund Initial Review Support』GPTを作成し、VCファンドからの提案を構造的に整理しています。このツールにより、1件の投資評価に要する時間が1〜2時間から5〜10分へと短縮されました。投資部門は、いくつかのケースで作業負荷が70%以上削減されたと報告しています。

組織への影響と従業員のエンパワーメント

導入から3か月以内に、従業員の80%以上が毎週アクティブユーザーとなりました。1,600以上のGPTが作成されたことで、社内文化が変化し、非技術系の従業員でも自分のツールを構築できるようになりました。

「一部のプロジェクトでは作業時間が90%以上削減されています」と、取締役兼上級執行役員の村瀬達真氏は述べています。

MIXIのCTOである吉野純平は、取り戻した時間が新しいアイデアの加速や対人コミュニケーション、関係構築のタスクに活用されていることを強調しています。

Sources