LY CorporationとOpenAIのパートナーシップ

LY Corporationは、OpenAIのAPIとGPT-4oをエコシステムに統合し、世界中の2億人以上のユーザーの体験を向上させ、内部業務を効率化しています。このパートナーシップにより、年間売上成長で‰110B円(約7.15億米ドル)および年間生産性向上で‰10B円(約6,500万米ドル)が見込まれています。

コンシューマーサービスにおけるAI統合

LY Corporationは、主要プラットフォーム全体に生成AIを導入し、パーソナライズされた高品質なユーザー体験を提供しています。主な実装例は以下の通りです:

  • LINE AI Assistant: GPT-4oを駆動とする会話ツールで、ユーザーはLINEメッセージングアプリ内で直接AI機能にアクセスできます。
  • Yahoo! JAPAN Search: このサービスはGPT-4とGPT-4oを使用して旅行プランを生成し、製品およびレストランのレビューを要約し、ユーザーの意思決定を迅速化します。

LY Corporationは、テキスト生成と要約の高い精度および社内データの統合の容易さに基づいて、GPT-4シリーズを選択しました。

内部生産性とSeekAI

業務効率を向上させるため、LY CorporationはOpenAIのAPIを活用した社内生産性ツールSeekAIを開発しました。2024年7月に社内全体でローンチされ、SeekAIはRetrieval-Augmented Generation (RAG)を使用して社内のワークスペースおよびドキュメントデータベースを参照し、従業員の問い合わせおよび確認に必要な時間を削減します。

社内でのAI導入により、年間労働時間が推定で70万〜80万時間削減される見込みです。

データセーフティとガバナンスフレームワーク

LY Corporationは、倫理、ガバナンス、従業員教育を重視した堅牢なAIインフラストラクチャを構築しました。OpenAIのモデルを使用する際のデータセキュリティを確保するため、以下の3つの具体的な安全基準を確認しました:

  1. ゼロデータ保持: OpenAIは、従業員がChatGPTに入力したデータを保持しません。
  2. モデルトレーニングなし: 入力および出力データは、AIモデルのトレーニングまたは強化に使用されません。
  3. 二次利用禁止: OpenAIは、データが第三者に再利用または共有されないことを保証します。

戦略的優先事項とスケール

2024年12月時点において、LY Corporationは32件のAI活用ユースケースを開発しています。同社のAI戦略は、以下の3つの主要な柱に焦点を当てています:

  • フラッグシップサービスの近代化: LINEメッセンジャーとYahoo! JAPANをAIに適応させつつ、直感的なユーザー体験を維持します。
  • マルチメディア生成のスケーリング: テキストジェネレーターと同様の手法を用いて、画像および動画生成の開発を拡大します。
  • 透明性の確保: サービス提供におけるAIの役割についてユーザーと明確にコミュニケーションを取り、信頼を維持します。

LY Corporationは現在、OpenAIの最もアクティブなAPIユーザーの一つとしての立場を活かし、新しいOpenAI製品のベータテスターを務めています。

Sources